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鏡の国のチェスの進行



『鏡の国のアリス』は物語の進行がチェスのルールに則っており、その巻頭にはチェスの進行図が描かれている。実際、アリスが話しかけるのは、チェスの盤上で隣り合った駒に限られている。
ここでは、その「鏡の国」のチェスを実際に盤面で再現してみようと思う。進行図については東京図書版のマーチン・ガードナーの註釈に従った。巻頭の駒の動きの説明も同じく東京図書の高山宏訳に従った。
なお、駒の都合上、物語の「赤」の駒は「黒」で表している。

なお、この進行をチェスの戦術に則り詳しく論じた文献に毛利可信「鏡の国のチェス」(大修館『英語の背景を読む』pp.35-53)がある。

巻頭の配置。
アリス、赤の女王に会う。
(註:アリスが白のポーンの役になってゲームに参加)
赤の女王、KR4の目へ。
(註:赤の女王が最後の杭へと急いで行ってしまう)
アリス、(汽車で)3の目を通過し4の目へ進む(トゥィードル兄弟に出会う)。
(註:ここで眠っている赤の王を目撃)
白の女王、(ショールを追っかけて)QB4の目へ。

アリス、(ショールを持った)白の女王に会う。
白の女王、QB5の目へ(羊に変身)。
アリス、5の目へ進む(店、川、店)。
白の女王、KB8の目へ(棚の上に卵を置くところ)。
アリス、6の目へ(ハンプティ・ダンプティに会う)。
白の女王、QB8の目へ(赤の騎士から逃げる)。
(註:白の王と話をしているアリスが、森から飛び出して野原を走っている白の女王を目撃)
アリス、7の目へ(森)。
赤の騎士、K2の目へ(王手)。
(註:実際に白のキングへチェックが掛かっている)
白の騎士、赤の騎士をとる。
(註:白の騎士がアリスを助け、エスコート)
白の騎士、KB5の目へ。
アリス、8の目へ(王冠をもらう)。
赤の女王、K列の目へ(試験をする)。
アリス、女王になる。
(註:ここでは、ポーンの駒2つを一つの目に置くことでクィーンを表す)

女王たち、入城

アリス、入城(キャスリング)(酒宴の場)。
白の女王、QR6の目へ(スープ)。
アリス、赤の女王をとり、勝つ。
(註:盤上でもアリスが赤のキングにチェックを掛けた形になり、チェックメイト)

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