Lewis Carroll: Q&A Board
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タイトル Re^2: アリスの年齢
投稿日: 2005/12/25(Sun) 13:38
投稿者木下信一 < >
参照先http://www.hp-alice.com/

実はこの質問、宿題の回答となるので、意図的に回答をせずにいました。
http://www.hp-alice.com/bbsnote/note.html
↑こういう留意事項をこのサイトでは設けております。

考えなければいけないことは、現実のアリスの年齢が、必ずしも物語のアリスの年齢と連動しているわけではない、という点があります。
通常、考えられている説では、『鏡の国』では「7歳と半年」ということと、実在のアリスの誕生日に『不思議の国』の物語の日が設定されていることから、『不思議の国』時点でのアリスの年齢は満7歳とされています(つまり、『不思議の国』のアリスは10歳ではない、となります)。
また、アリスの内面の成長を考える限り、確実に『鏡の国』のアリスのほうが大人になっているのも確かと思われます。そして、作品の対称性を確実にキャロルは意識していたわけで、同年の半年違いという設定を『鏡の国』執筆時のキャロルは意識していたと思われます。

ただ、私も同じような疑問を感じたことはあります。『不思議の国』成立の時点で、キャロルは続編のことなど考えていなかったわけです。当初は、あまり年齢のことは考えなかったのではないか、そういう疑問はあります。アリスの具体的な年齢を設定したのが『鏡の国』で、そこからアリスの誕生日や作品の対称性から「同じ年の半年前に『不思議の国』の物語があった」ということで、後付でアリスの年齢が設定されたということも考えられます。あるいは『不思議の国』の年齢をこの時点で7歳と設定し、半年後なので「7歳と半年」としたか。
「ちょうど7歳でやめとけ」という科白を活かすためにも、『鏡の国』の時点でアリスの年齢は半端でないといけなかった、それは確かだと思います。いづれにしても年齢設定は『鏡の国』の時点ではなかったかとも考えられるのですね。
ただ、『不思議の国』の元になった話をしたボート遊びの時、一番小さい聞き手は三女のイーディスでした。この時イーディスは8歳なので、いくら主人公をアリスにしても、話し手の意識としては、小さな女の子の冒険として、主人公の年齢をイーディスより若く設定したのではないか、とは思えます。そうでないと、楽屋落ちのギャグ(特に詩の暗唱と教科書の記述のパロディ)が、イーディスには理解できないことになってしまいますので。そう考えると、川遊びの時の話で主人公アリスの年齢を、キャロルは意識しないにしても7歳か8歳くらいと考えていて、その後『鏡の国』で確定された、とも考えられると思うのです。

まとまりませんが、こんなことを考えています。


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